透析(人工透析)について |
腎臓の働き
透析(人工透析)について語るには腎臓の働きを説明することからはじまります。
- 【腎臓の働き】
-
- ■体の中で不要になった老廃物を排出する。
- ■水分の調節。
- ■電解質のバランスを調節。
- ■血圧の調整。
- ■血液を弱アルカリ性(pH=7.4)に保つ。
- ■赤血球の産生を促す造血刺激ホルモンを分泌する。
- ■ビタミンDを活性型ビタミンDにする。
- ■不要になったホルモンを不活化する。
簡単に言えば、「体に必要なものを体内に残し、不要なものを尿として体外に排出する働き」があります。
急性腎不全と慢性腎不全
急性腎不全とは数時間から数日の間に腎機能の急激な低下や喪失によって生体の内部環境の恒常性が保たれなくなった状態を言います。原因は何であってもとにかく腎臓の働きが低下し、体内の老廃物を排泄しきれない場合に使う診断名であり、病気というよりも「状態」と表現するのが近いと考えます。
この急性腎不全と比べ、数ヶ月から十数年にわたって、ゆっくりと腎機能低下が認められる場合を慢性腎不全といいます。
この時間的な違いとは他に、急性腎不全と慢性腎不全にはもう一つの重要な相違があります。それは可逆性、つまり腎不全の状態が元に戻るか否かの相違です。急性腎不全というと、元に戻る腎不全と考え、慢性腎不全というと、元に戻らない腎不全と考えます。
腎不全にならない為に
一般的な病気の予防と同じと考えてよいでしょう。規則正しい生活を心がけ、過労を避けることが第一歩。冷えや感染症にも注意が必要です。
疲れやストレスをためない生活とバランスのとれた食事を採ることが予防法と言えます。
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