透析と合併症 |
腎不全にともなう他の病気
透析患者は日本でも年々増え続けて現在、25万人を超えるとされております。日本の透析は世界的に見てもトップの水準であり、一般の方と変わらない生活を送られている方も増えている反面、合併症で悩む方も増えているのが現状です。
腎不全の合併症は心臓・血管の病気、消化器の病気、骨・関節の病気、がんなどを含めたその他と大別されます。どの合併症も早期発見・早期治療が重要です。定期的な検査を必ず受けましょう。
腎不全の合併症−心臓・血管の病気
狭心症と心筋梗塞が代表例と言えます。
透析患者は体液の量が過剰で、血管の石灰化が起こりやすい為、動脈硬化が進みやすい状態にあると言えます。
この為、狭心症と心筋梗塞になる割合は一般の方の約10倍とされています。
腎不全の合併症−消化器の病気
肝硬変や肝がん、C型肝炎ウイルスへの感染などの報告があります。
上で挙げた病気・症状は全て一般の方よりも、5〜10倍高いとされています。
腎不全の合併症−骨・関節の病気
透析アミロイド症が代表例です。
透析アミロイド症は診断名に「透析」と入っていることからも、透析患者に合併する病気です。アミロイドという物質が骨・関節に沈着して、関節の痛み・運動制限などの障害を起こす病気です。
内視鏡的手術により治療が可能ですが、早期発見が大事です。
腎不全の合併症−その他
がんが代表例です。
CT、MRI、PETなどを使って定期検診を行う必要があります。悪性腫瘍の早期発見が何より重要となります。
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